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第30章 君､想い…

ｸﾁｭ ﾁｭ…


「…ﾊｧ…ﾊｧｯ…っ…」


少し顔を捻ればいいだけのことでも、柚子はそれすらできなかった。

反らしたままの顔を、動かすことができない…

差し込まれる舌を、身を震わせて受け入れるしかなかった。




ｸﾁｭ…



「…はぁｯ…っ…」



耳を離れた唇は

そのまま首筋から…鎖骨に口付けを落とす。




だがそんな中でも、柚子は自分が出せる精一杯の力で彼の腕を押さえた。



だって…──

もう少しで先輩の指が…!



「…んｯ!」



既に緩められたブラは簡単に指の侵入を許してしまう──


柚子の身体が大きく反応し、その唇から溜め息混じりの声が漏れた。