この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第31章 それぞれの選択
──…
後先も考えず、身ひとつで俺達の前に現れたバカな女…。
穢れのない美しさ。
なら、俺の色に染めてやろう。
その場の思いつきでの正義感がどんな結果を生み出すか…俺がその身体に教えてやろう。
どうせお前も、他の女と同様
すぐに股を開くことになるだろうがな…。
…予想外だった。
俺に向けられた反抗的な瞳
苦痛に歪む顔
仕舞いきれずに零れる声
すべてが俺を酔わせた。
紗織が去って以来拭われることのなかった虚しさを久しぶりに忘れている自分──
…面白い女を見つけた。
俺のものにしておくか…。
──…初めはそんな程度だった。
だがそのうち、気付いた時に芽生えていたのは違う感情…
あいつの仕草や言動がいちいち面白く、そして愛しく思えてくる──
…大切にしたいと
そう感じていたんだ…。