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不良の彼は 甘くて強引
第6章 忍び寄る陵辱の影
美佳だけでない
柚子の周りの女友達は、交際を否定する姿を照れ隠しか何かだと勘違いしている。
「市ノ瀬先輩って、そんなに有名なの?」
「わたしは知らなかったんだけどねー。奈々に聞いたけど、モッテモテらしいし…」
「なんでなの」
ちょっとムキになっている柚子。
「だって格好良いじゃない。あの冷たい目つきがまたいいのよね、背が高くて男らしいし」
美佳は自分で言いながらうっとりしている。
「・・・・」
「あれで頭も良いんだから完璧じゃない。医学部の優等生でしょう?」
「えっ医学部…なの……!?」
信じられない
医学部?医者になるの?
…あの人が!!?
「もう!本人から聞いてるでしょうに」
「──…!」
ますます彼のことがわからなくなるわ……。