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不良の彼は 甘くて強引
第32章 湧き立つ想い
「…柚子…教えろ」
翔によって焚きつけられ、想いの蓋を押し上げていた感情が…
ゆっくりと沈下していく。
急に弱腰になった匠に、柚子は再び向き直った。
「わたしは…」
柚子は迷う。
まだ…答えはでていない。
ああ…
でも、わかった。
こうしてわたしを押さえつけながら、それでも切ない彼の眼差し…。
目の前の匠さんを見て
自分の気持ちがわかった。
" 正しい " 答えは出ないけれど
自分の気持ちを量りとれた。
柚子は、匠に話し始める。