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不良の彼は 甘くて強引
第6章 忍び寄る陵辱の影

「伝言?」

わざわざ伝言なんて不自然…

メールでも何でも伝える方法はありそうなのに。


「伝言って何ですか?」

「あーいや、僕は内容は知らないんだけど…連れてきてほしいって…」

「?」


ますます不自然

でも、何か深刻な用事かもしれないし。



「わかりました。連れて行っていただけますか?」

「そっか!よ、良かった」


彼女が承諾すると男の顔はぱっと晴れやかになり

こっちだよ!

と早足で案内を開始した。



変な人……


柚子は遅れないようについて行った。


進む内に人影がしだいに少なくなり

そして男が止まった。



「ここにいるんだ」

「ここ……?」


そこは一週間前

匠が彼女を引き入れた…まさにその部屋だった。



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