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不良の彼は 甘くて強引
第33章 甘くて、強引

「──…なら、ここでも構わん…!」
外に出るのを彼女が嫌がるので匠は諦めてドアを閉めた。
柚子は少しほっとして、彼の肩に腕を回し…
「……」
服の端をぎゅっと掴む。
「──…」
それを感じた匠は一瞬驚いた顔をした後、口の端を上げて…柔らかく笑ってみせた。
「今度は首を…締めるなよ」
柚子を抱えたまま靴を脱ぎ捨て、そしてリビングへと入っていく。
柚子の部屋は…
女性らしいピンク系統の色味はほとんどない。
茶を基調とした家具が数個ある中に、黄緑色のカーテンがよく映えていた。

