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不良の彼は 甘くて強引
第34章 もう一度…
───…
確かに匠は今まで柚子の中で果てたことはなかった。
そしてそれは、相手が柚子だから…という理由ではない。
彼女に限らず
匠は女の中には決して出さない──
だが、もともとは違う。
あるきっかけがあり、彼はそう決めたのだった。
それは中学3年の冬
卒業間近という時期。
匠に告白してきた同学年のある女性を、彼はその場で犯した。
初めは嫌がったその女性も匠の激しい責めに堪えきれず…中に出して欲しいと懇願してしまい
匠はそれまで通り、何の迷いもなくそれに応じた。
『なぁ、市ノ瀬さん』
『…健吾か…。…何かあったのか』
『あんたがこの前ヤった女、噂になってるぜ』
『……噂?』
『妊娠したって』
『──…そうか』
『……』
『あの年で母親とは、ご苦労なことだな…──』
『…あ、でも産まなかったらしい』
『…なんだと?』
『オロしたって聞いた』
『・・・・』