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不良の彼は 甘くて強引
第35章 エピローグ
帰りを急ぐ人の流れにのまれながら、彼女は電車に乗り込んだ。
そこで柚子は先ほどの自分の態度を思い出す。
あまりにそっけなかっただろうか…でも、ああするのが一番良い。誰も傷つけないですむから…。
「……」
天然のふり、してるだけ…。
本当は、柚子は気がついていた。
彼女に想いを寄せる男たちが大学に、バイト先に…何人もいる。
そのうち数人には既に告白されていたが、柚子は皆同じように断った。
なるべく、誰も…傷つかないように
相手も
そして自分も。