この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
不良の彼は 甘くて強引
第7章 愛か怒りか苛立ちか
彼女を風呂場の床に座らす。
匠は適当にシャワーの温度を調節しある程度温かくなったのを確認すると
彼女の上にそのお湯を降らせた。
「──…ケホッ」
シャワーの勢いが強く、柚子はちょっとむせた。
彼は柚子の頭にかけていたそのお湯を今後は背中の方に──
その心地良い温度に、つかの間の安堵感。
だが、体操座りで脚をぴったりくっつけた柚子に彼は舌打ちをする。
「前が洗えん」
「………」
「まぁいい、自分で洗え」
「……え?」
匠からシャワーを受け取った柚子は意外そうな顔をした。
また虐められると思った…
不思議に思いながら柚子は肩にゆっくりシャワーを当て、そして胸へ──
そこで
自分の身体にこびりついた 汚らわしい精液に目を向ける。
「……っ…」
先程まで思い出せないでいたおぞましい記憶…!
「…あぁ……!!」
震えだした手からシャワーが滑り落ちる。