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不良の彼は 甘くて強引
第7章 愛か怒りか苛立ちか



“俺はいったい何を聞き出したいんだ……”



モノを突き込みながら柚子を尋問する匠自身、その行為の意味がよくわかってはいなかった。



自分は苛立っているのか?
涙を流す柚子に



──何故?



あの時…
部屋の異変に気付き

中で柚子が犯されているのを認識した時、俺はいたって平静だった。


あの男が出てきた時でさえ、その軟弱さにイラついたものの怒りとかいう感情も無く…

まぁ、これからも周りをうろちょろされるのは目障りだから二度と関わらないよう取り敢えず脅しておいた。


──それだけだ



“なのに何故、今…これほどこの女が許せない?”



お前はただ
喘いでいればいい



だから涙を流すな……!!

イライラする…!!




腰の律動は激しさを増し、匠はその得体のしれぬもどかしさを彼女の細く可憐な身体にぶつけていた。



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