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不良の彼は 甘くて強引
第8章 S彼とお出掛け
「…どうした?」
「な、何でもないです…//」
焦って顔を離そうとしたら
あっという間に捕まった。
「……やッ、離して…!」
「俺に見とれてたか」
「……!!」
起きた瞬間から、この俺様感全開な態度。
柚子を捕らえる腕に力が入り、彼女の柔らかな胸が匠の逞しい胸に押しつけられた。
“……!! いけない、…乳首が擦れてる…っ”
その腕から逃れようともぞもぞ動く。
「何だその顔は……朝っぱらからまたヤるか?」
「…!!…い、や、です」
「生意気だな…」
“マズい、怒らせた…?”
僅かに身をすくめる柚子。
それを見た匠は意地悪く笑って彼女を捕らえたまま上半身を起こした。
柚子はずり落ちた布団を慌てて引き上げる。
「今更隠してどうする」
「・・・・」
俯く柚子
「……まぁ、今は許してやるよ」
そう言って匠は柚子を解放し、ベッド下の籠からガウンを取り出すと羽織りながら起き上がった。
冷蔵庫から冷水を取り出してコップに注ぎ、うち一つを柚子に差し出した。
「飲め、どうせ喉はカラカラだろう?」
「……え」
言われて気が付く、確かに…
喉がカラカラ
「昨日あれだけ喘いだからな」
「……っ…」
匠は黒笑
柚子は赤面
片手は布団を掴んだまま、もう片方で差し出されたコップを受け取り一気に飲みほした。