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不良の彼は 甘くて強引
第8章 S彼とお出掛け
“寝言なら、夢の内容と関係が……?…くそ、どんな夢だったか思い出せんな…”
匠の顔がみるみるうちに不機嫌になっていくのがわかった。
それに気づいた柚子もあたふたしている。
「あ、いや、本当に何でもないですから!! わたしの言ったことは気にしないで…!」
“何で!?顔に出ちゃってたのかな?”
柚子は匠の機嫌を直そうと必死だ。
そうでもしないと、また襲われるかもしれない…!
それだけはご勘弁
その柚子の必死さに、匠も徐々に落ち着きを取り戻す。
そのまま彼の姿はバスルームへと消えていった。
「……ほっ」
危機脱出
胸を撫で下ろす柚子。
だけど、振り出しに戻りました。
「服……」
バスルームから水音が聞こえる。
今の内に…
布団を身体に巻きつけて部屋を物色するんだけど
“わたしの着てた服は?何で無いのよ”
ぐずぐず探している間にシャワーの音が消えてしまった。
柚子は素早くベッドに戻る。
バスルームから出てきた匠はシャツとズボンを着用し、柚子そっちのけで身仕度を整えていく。
自分だけ…
「あの」
「何だ」
「わたしの着てた服…」
「あれか、だいぶ汚されてたからな…、捨てた、ゴミ袋の中だな」
何ですってーーー!!