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不良の彼は 甘くて強引
第8章 S彼とお出掛け

でもどこから調達を?

「俺の女にいらん服を貰ってきた、今日の女は金持ちだったし、割と簡単だったぜ」


ああなるほど

いや、「今日の」女って一体全体どういう意味ですか!



修一は家を持っていない。

余裕のありそうな女を引っ掛けて、その家で夜を過ごす──

それが彼の日課だった。



「──にしてもお前、目が腫れ上がってるぜ?」

「えっ…?」


全然気が付かなかった…。

確かにいつもより視界が狭い気はしていたけれど。



「そいつはいつも泣く、すぐ泣く、ずっと泣いている」

「お前が原因だろ?」

修一さんがわたしの気持ちを代弁した。



「で、どうなんだよその女」

修一は柚子を見てニヤリと笑い、匠に問いかける。



「ふっ…なかなか楽しませてくれる」


そう言うと匠はベッドに上がり込み、逃げる柚子を押し倒した。





「ただ…──」



「……!!」



「チビだからな──。
突きながらだとキスがやりにくい」



「なっ!!」



人前で何てこと言ってるのッッ!!



「早く服を着るんだな、行くところがある」

匠は修一の持ってきた下着を差し出す。


「今…ここで……?」

「…悪いな修一、お前の前だと恥ずかしいそうだ」





「ホント、無事でいられるんだろうなその女…」

修一は呆れたような溜め息をついて帰っていってしまう。




ドアが閉められるのとほぼ同時、柚子の布団は匠によって引き破がされた。




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