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不良の彼は 甘くて強引
第8章 S彼とお出掛け
「…あッ!!」
引き破がされた布団を戻そうと伸ばした手は匠に掴まれ、頭の横で固定された。
「今は許してやるって、さっき……!!」
「お前、俺を笑っていただろう」
「……え!?」
「寝言がどうとか言って…」
もう忘れてるかと思ったのにまだ根に持ってたの!?
「え、あれは…その、だからわたしの聞き間違いです!! そんな事で……」
柚子からあがる抗議の声。
「お前は自分の立場がわかってないようだな」
匠は柚子の腕を固定したまま
彼女の胸に舌を這わせた。
途端に柚子の抗議から力が抜ける。
身をよじる柚子だが匠は決して逃さない。
クチュ チャク..
匠の舌が彼女の乳首に絡みつくころには、抵抗の声に混じって熱い吐息が漏れ出していた。
「…ちょっ、…ハァ…やめて……!!」
「俺をイラつかせた罰だ」
「そんなッ…あぁ…」
“いけない…、このままじゃ…ぁ…!!”
舌が突起の先端をくすぐる。
「…あッ…!!」
同時に、匠の手が柚子の下半身に伸びた。
“そっちは…!!”
「…だ…!!…っ…ダメ!!!」
手を解放された柚子は
覆い被さる匠を思いっきり突き飛ばした。
一瞬の隙を狙い、匠の腕から逃れた。
布団を手繰り寄せ身体を隠す。
柚子に突き飛ばされて少しよろけた匠──
「・・・・・」
その顔は笑っていない。
怒らせてしまった
しかし柚子は沸き起こる恐怖と戦いながらも毅然とした態度で言った。
「わたしは…!! そんな、軽い女ではありません…!」