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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第16章 媚薬
(早く・・早く出て行って・・・)

苛立ち気に見つめる香奈子の視線を、竹内は余裕の表情で受け止めている。

(これは、想像以上に効いているな)

薄笑いを浮かべる男に間が持てない香奈子は、再びグラスを口に運んだ。

その中にも薬が入れられた事にも当然、気づいてはいない。

瞬間的に解ける錠剤を、香奈子が灰皿を取りにいく隙にグラスに入れたのだ。

竹内は昨夜の首尾に満足しながらも、トドメを刺すべく更に薬を飲ませたのである。

一晩中、欲情に耐えた身体が更に媚薬を飲まされると、どうなるのだろうか。

罠を仕掛けた自分にも予想出来ない事が起きそうで、期待に胸を躍らせる竹内の顔が一層醜くゆがんでいった。
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