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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第23章 不安(第四部)
「いやぁっ・・・・」

両手で頭を抱え、香奈子はしゃがみ込んでしまった。

「うそ・・・うそよ・・・・」

激しく首を振りながら声を絞り出している。

ドクンドクンと心臓が脈打っている。

だが、一度戻った忌まわしい記憶を振りほどく事は難しかった。

「あぐぅっ・・・・」

焼きつくようなコックが深く貫いていった。

『あんっ・・・はっ・・・・あっ・・・・んんっー』

男が深く腰を入れるほどに声を搾り出していた。

「そ、そんな筈はないわ・・・・」

香奈子は無理に否定しようとした。

「夢よっ・・・・きっと、夢をみたんだわっ」

自分に言い聞かせるように呟いている。

だが、手にしている引き裂かれたブラウスが事実を冷酷に物語っていた。

よく見ると、スカートの他にブラジャーやパンティーが、そこここに散らばっている。

「あああ・・・・」

大きく瞳を見開いたまま、香奈子は細い肩を震わせていた。

額に薄っすらと汗が浮かび上がっている。

応接間に朝の光がさし込んでいた。

カーテンが開いたままになっていて窓の枠の影がソファーをなぞるように落ちている。

そこで昨日、香奈子はレイプされたのだった。

「わ、わたし・・・・」

誰もいない部屋で、か細い声が響いていた。

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