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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第4章 満員電車
(でも・・・・・)

少女は複雑な感情を整理できずに、悩みをいつまでも引きずっていた。

(よりによって、あんな夢を・・・)

愛おしいマモルではなく、どうして竹内なのだろうか。

(しかも、わたし・・・)

激しく荒々しいキスをするなんて。

勿論、あんな中年とするはずもないし、したいと思うわけが無い。

まして舌を絡ませあうディープキス等、したことが無い。

それなのにリアルな感触は、まるで本当にあった事のようだった。

遂この間、少年とファーストキスを体験したばかりなのに。

あの時、口付けの意外な味に戸惑ったけれど、やはり嬉しかった。

短いキスの後、少年の胸に抱かれながら温もりに浸っていた。

(大好き・・・マモル君・・・)

プラトニックな愛。

肉体的な欲望など皆無だった筈だ。

それなのに、何故か夢の中ではおぞましい中年男の竹内に相手が代わり、しかも感じてしまったのだ。

そんな自分が信じられず、許せなかった。
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