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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第4章 満員電車
(でも、違う・・・・原因は他にあるわ)

圭子は無理にでも理由を探そうとした。

昨夜、父が竹内を夕食に招待したからだ。

2ヶ月以上たっているとはいえ、もう三度目の訪問である。

(パパは、どうしてあんな人と友達でいられるの?)

圭子には理解出来なかった。

(あんな下品で、タバコ臭い人なんか)

父とはまるで正反対の男だ。

そして圭子が、今時の少女が最も嫌うタイプのおやじ中年である。

しかも前の時よりも、かなり図々しくなっていたような気がした。

『いやー、本当に奥さんは美しい』

時々、いやらしい顔をして母の手を触ったりしていた。

(ママも怒ればいいのに・・・)

『まあ、フフフ・・・・。』

怒る事もせずに笑みを浮かべながら、うまく相手をしていた。

適当にあしらっているつもりなのだろうが、圭子にしてみれば何か釈然としないものがあった。

何か母が汚されているようで、許せない気がしたのだ。

成る程、母は誰にでも平等に優しい態度を取る。

竹内の無礼な態度に対しても、父の友人という事で耐えていたのだろう。

そんな母は圭子の憧れでもあったし、自分もなろうと努力をしていた。

だから二度目の訪問の時などは、食事の支度を手伝ったりもしたのだ。
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