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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第31章 Pホテル
「どういう・・・お積りなんです?」

怒りで声が震えていた。

男を睨みつける瞳は大きく開かれているのだが、迫力は感じられず、むしろ怯えているようにも見える。

薄笑いを浮かべる男はポケットからタバコを取りだし、火をつけた。

「フゥッー・・・・」

美味そうに煙を吐きながら、目の前にいる獲物を眺めている。

黒いツーピースに身を包んだシンプルないでたちは、香奈子の華やかな美しさを返ってひきたてていた。

悩みぬいて疲れた表情もかげりをおびて神秘的で、男の狩猟本能を強く煽り立てる。

「ククッ・・・」

竹内は込上げる笑いを押さえるのに苦労していた。

(この女と俺は・・・・)

セックスをしたのだ。

いまだに信じられぬ思いで香奈子の美しさに酔いしれていた。

十七年の間、胸に秘めていた恋心が昨日の勝利を一層美味なものにしてくれる。

策略は図に当り、強力な媚薬を飲まされた香奈子はレイプされたにも関わらず、エクスタシーを感じる程の官能を受け入れてしまったのだ。
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