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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第31章 Pホテル
『あんっ・・あっ・・あんっ・・・・あんっ』

バックから突き上げる度に、メス犬のような声をあげていた。

『いいっ、ああっ・・・いいっ・・ああ、凄いっ』

四つ足でふんばる姿は、普段の上品な香奈子からは想像も出来ないものだった。

雲の上に住む上流階級の女をこの手で犯し、汚してやったのだ。

カランとグラスの中の氷が音をたてた。

竹内はタバコを指に挟んだまま口に運んだ。

ゴクリと太い喉をならす男は、胸に込上げる達成感をゆっくりと味わっている。

その満足そうな表情が、香奈子の苛立ちをつのらせていく。

「ひ、ひどい・・・・」

か細い自分の呟きが涙を誘うのか、切れ長の瞳が潤みがちに光を散乱させ始めた。

(どうして・・・・こんな男に・・・)

ラウンジで会ってから、同じ想いが何度もよぎっていた。

熊のような大男には繊細さのかけらも無い。

夫の古くからの友人だというから我慢していたのだが、初めて会った時から醜い容姿をおぞましく思っていた。

しかも卑劣な策略を用いて夫の留守宅に家に上がり込み、香奈子を襲ったのだ。

握り締めているハンカチがワナワナと震えている。

相手の顔を見る度に、怒りとおぞましさが込上げてくる。

(こ、この男に・・・)

犯されてしまったのだ。

夫以外の男とはキスさえした事がなかったのに。
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