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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第31章 Pホテル
「ああ・・・」

香奈子は金縛りにあったように、男の目を見つめている。

それはまるで催眠術のように、心を操り始めていた。

男をののしり、罵倒していた怒りが消え、違う感情に変わっていく。

強烈な体験で目覚めた欲望は、香奈子の深層心理の中に深く植えつけられ、生半可な決意などかき消してしまう程大きく成長していたのだ。

「香奈子さん・・・」

竹内は隣に腰を下ろすと、脂ぎった顔を近づけてきた。

「これだけは分かって欲しいのですよ」

(ああ・・・・)

呟く低い声が心にしみこんでくる。

ヤニ臭い息がケダモノにされた本能を呼ぶのだろうか、身体が熱く火照る気がした。

口中に広がる生臭い味と共に興奮が蘇る。

『んふっ・・・んっ・・・んんっ・・・・んふぅっ』

男の太ももを抱え込むようにして、夢中でリズムを取っていた。

(美味しい・・・・美味しいのぉ)

妖しい叫びが、心の中で響いている。
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