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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第31章 Pホテル
「私は、あなたを愛しています・・・」

ゴツゴツした指が香奈子の手を握る。

「うっ・・・」

ビクンと電流が走る。

「これは偽りでも何でもない・・・本当の事なんですよ」

(ああ・・・・だ、駄目・・・)

囁く男の視線を、そらす事が出来ない。

「十七年間・・・ずっとあなたを・・・」
握られた手から、むず痒い刺激が伝わってくる。

(わ、わた・・・し・・・)

もう、逃れられない。

何もかもが手遅れだった。

改めて香奈子は身体だけではなく、心も捕らえられてしまった事を自覚するのだった。

『あはぁ・・・・んん・・・・むふぅ・・・』

男のコックを夢中になって舌で愛撫していた。

自らの意思で欲望を貪っていた姿が、支配されていた証でもあった。

「あなたを想い続けていたんです・・・」

愛の言葉が次々と投げかけられる。

手を包む温もりが香奈子の心を溶かしていく。

「ああ・・・・はぁ・・・」

険しさを失った眉のラインが、カーブを描きはじめていた。
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