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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第36章 悪夢(第六部)
『ああっ・・・』

だが、眩しさに慣れてくると浮かび上がった異様な光景に声を漏らした。

薄暗い闇の中でギッシリと人の顔が並んでいる。

どれも好奇心一杯の表情で、ギラツイタ視線を投げてくる。

舞台らしい所にいるのか、自分の周りを取り囲むように革の独特なコスチュームに身を包んだ屈強な男二人と女が睨んでいる。

どの顔もシルクハットの男同様、ニヤついた笑みを浮べながらジッと見つめていた。

『い、いやぁ・・・』

ようやく異変に気づいたのか、圭子は悲鳴をあげた。

『ち、違うっ・・・』

懸命に声を絞り出している。

『わたしっ・・・私じゃないっ・・・』

(ど、どうして・・・ここに・・・?)

身をよじって逃げようとするのだが、縛られている縄のために動く事が出来なかった。
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