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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第44章 覗き見
(わたし・・・・やっぱり、淫乱なのかしら?)

異常に反応してしまう、自分の身体を持て余す少女は、それが、竹内が持ち込んだ媚薬のせいだとは知らなかったのである。

ある種の偶然も幾つか重なって、圭子は経験したことのない目くるめく快感を味わい、やがて溺れてしまうようになっていた。

(だめ・・・・いけない・・・)

理性が拒否しているのに、身体が求めてしまう。

このジレンマを抜け出すには兎に角、竹内と対決するしかないと思い込んでいるのであった。

(ママ・・・遅いな?)

離れにいく渡り廊下の影に隠れながら母が帰ってくるのを待っていた圭子だったが、焦れた末に部屋に向かう事にした。

(ま、まさか・・・?)

言い知れぬ不安が胸をよぎる。

あの日の興奮が蘇る。

心臓の鼓動が更に早くなっていく。

客間の前室にたどりついた時、悪い予感が当たりそうな気がした。

三畳程の小部屋は、障子が開け放しになっている。

客間の襖は閉まってはいたが、微かに隙間から光りが漏れていた。

「はぁっ・・・はぁっ・・・」

そっと身体を寄せて見ると、荒い息遣いの声が聞こえてくる。

「マ、ママ・・・・」

覗き込んだ少女の目に、二人の姿が飛び込んできた。
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