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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第6章 痴漢
(や、やだぁ・・・・)

うなじにかかる生臭い匂いが、今の状況をリアルに伝えてくる。

「あ・・・・・あ、はぁ・・」

漏らしている自分の吐息に気づく頃、圭子の心に何かが芽生えようとしていた。

(ああ・・・こ、こんな・・・どうして・・・・?)

気持ち良さを感じはじめていたのだ。

(痴漢にあっているのに・・・・わたし・・・・?)

満員電車という息苦しいまでの空間が、少女を密室にいるような錯覚を与えていた。

助けを求めても誰も振り向いてくれない車内は、男と圭子だけの世界になっていく。

「ふぅ・・・・ん・・・・」

少女の息がドアのガラスにかかると、白いくもりが浮かび上がる。

その回数が増える度に、徐々に大きく広がっていこうとしていた。

「あっ・・・んんっ・・・」

巧みな動きは、圭子の感じる場所を的確に見つけていく。

(ああっ・・・こ、このひと・・・・じ、じょうず)

少女には経験した事のない快感だった。

自分でするイタズラとは動きが違う。

触れるか触れないかの強弱を巧みに使い分けている。

同時に男は下半身の方も大胆に腰を動かし始めていた。

少女が感じているのは明らかだった。

「あっ・・・ふっ・・・・・んっ」

動くたびに、切ない吐息を漏らしていたからだ。
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