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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第6章 痴漢
昨日の悪夢が蘇る。

『んぐぅ・・・んん・・・・はぁ・・・・あはぁ』

二人は愛おしそうに互いを求め合っていた。

おぞましい光景を振り払おうとするのだが、列車が揺れる度にピッタリと密着した下半身からむず痒い電流が駆け上ってくる。

「ああ・・・・・あはぁ・・・」

その快感に声を漏らした瞬間、列車がトンネルに差し掛かった。

(ああっ・・・・・?)

ドアの窓ガラスが再び鏡に変わり、映った自分の表情を見て圭子は愕然とした。

(わ、わたし・・・・・笑っている)

それは、とても嫌がっている顔には見えなかった。

まるでそう、昨夜の母の表情に似ていた。

夫でもない男に手を握られ、笑みを浮かべていた母の印象は少女の中で隠微にデフォルメされている。

(いやらしい・・・・やめて・・・ママ)

夢の中で何度も止めたのに、やめようとしてくれはしなかった。

そして、自分自身も。

『おほぉ・・・う・・・・け、圭子ぉ』

『んふぅ・・・んん・・・・んぐぅ』

自分の名を呼びながら差し入れる男の舌を拒むどころか、受け入れ求めていたのだ。
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