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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第76章 悪夢
「い、いやぁっ・・・・」
小さな声が響いた。

「はぁっ・・・はぁっ・・・・」

暗闇の中、呼吸する自分の荒い息遣いを圭子はボンヤリと聞いていた。
瞳から溢れた涙が頬を伝い、枕を濡らしていく。

「どうしたの・・・・?」
優しい声が耳元で囁かれ、柔らかな手が頭に触れた。

「また・・・夢を見たの?」
そのまま少女の髪を静かに撫でている。

「マ・・マ・・・・・」
薄明かりに照らされた母の顔を見つけた少女は、微かに唇を開いた。

「シッ・・・・」
香奈子は人差し指を立て、微笑んだ。

「何も言わなくてもいいのよ・・・」
ベッドに身体を滑り込ませると、娘の身体を優しく抱きしめた。

「ママァ・・・・」
柔らかな温もりに包まれ、圭子も甘えるように身体を寄せた。

二人は暫く抱き合っていたが、少女は再び泣き出した。

「うっ・・うぅっ・・・・」
頭に残る夢のシーンを思い出しながら、細い肩を震わせている。

「かわいそうに・・・」
娘の背中を撫でてやりながら呟いた。

「嫌いにならないでっ・・・」
不意に顔を上げた切実な表情に、ハッとした。

「大丈夫、嫌いになんかならないわ・・・ママはずっとここにいるわよ」
優しい言葉にも少女の涙は溢れ続けていた。

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