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転生して男遊郭のお手伝いさんに!?
第3章 遊郭街に異世界転生!?
「柁!もういつまでほっつき歩いてるんだい」

カラカラと扉が開き、中からまた別の男の人が出てきた。

「あっ悪ぃ…柵(とりで)、すぐ戻る」

中から出てきた柵(とりで)と呼ばれた男が私に手を差し出してきた。

「お客様かな?」

「あ、いえ…私は…」

「とりあえず中へお入り、ゆっくりしていくといいよ」

「え、でも」

柁さんと違って柵さんは私を歓迎しているようだった。
繋がれた手がひんやりとしていて気持ちいい。

「あ、ありがとうございます…」

「おい、柵…客じゃねぇ女入れてどうする気だよ」

「とりあえずだよ、柁。」

口元に指を立てニヤッと笑って見せた。
そのちょっと無邪気な笑顔が可愛く見えてしまった。

『スイートツリー』の中はとても広かった。
エントランスのような所に通され、ロビーのソファに座っているよう指示された。
豪華なホテルのような内装。
外観は和風だったが、内装は割と洋風であった。

「ちっ…せっかく部屋で寝てたのに…」

長い前髪に猫背素足の男がフラフラと歩いてきた。
そのまま私の向かいのソファに腰掛ける。

「お前が柁さんと柵さんが連れてきた新人スタッフちゃん?」

「え、新人スタッフ?」
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