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転生して男遊郭のお手伝いさんに!?
第3章 遊郭街に異世界転生!?
「付いてこい、館内を案内する」

棆さんに連れられて私は館内を歩いてみることになった。
ロビーには他に誰もいない、みんな仕事中なのだろうか…

「ったく柁さんと柵さんの役目だろ…連れ込んだ張本人よ…」

さっきから棆さんはグチグチ文句を言っている。
何だか歓迎していたのは柵さんだけだったようだ。

「今いるここが1階、受付と生活用の風呂とキッチン、トイレは全フロアにある。渡り廊下で向かった先が生活棟。スタッフが寝泊まりする部屋がある。」

「随分広いんですね」

「まぁな、この辺じゃかなり有名な男遊郭だし、人気スタッフは1日に何人も相手するからな」

「す、凄いですね…」

深いことは聞いてないが、えっ…エッチなこともするのだろうか…
身も心も癒すって…
想像して赤面してしまった。
因みに私はまだ処女である。

スタッフ専用と書かれた扉から中へ入り、階段を上る。

「んで、2階3階がお客様を御相手する部屋。うちは会員制の紹介制で新規さんは紹介がないとそもそも来れないって仕組みだ。全指名制でもあるから、みんな入口のところの出勤スタッフ見て決めてるんだわな」

「な、なるほど…」

「緑のランプが付いてたらスタッフ待機中、赤は接客中、ランプが付いてないのは清掃中とかってこと、お前は清掃とか裏方やることになるだろうから、その辺も覚えておけよ」

「は、はい…」

「さて、ここかな?」

205とドアプレートに書かれたランプの付いていない部屋の前で棆さんが止まった。
そのまま中へ入る。
鍵はかかってないようだ。
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