この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
美絵との日々
第5章 破局
クリスマスの日は仕事だった。
美絵もその事は重々承知していた様だが、せめてメリークリスマスくらい言ってください、とメールしてきた。
おれはあえて無視した。
なぜならクリスマスは本命の彼女と会っている日であるべきで、セフレにはそんな事言わないだろうから。
翌日、美絵から怒りのメールが届いた。
私は松本さんの何なのか、最初にエッチした時に「私の事好き」と言って答えてくれなくてショックだったが、あなたは心と体が違う人なのか、といった詰問だった。
その通り。
あなたは私にとって性欲処理の相手です。気持ちはありません。体は好きですがそれは他の女でもいいし、あなたが特に好きという事はありません。
結局そんな本音は送らなかった。
そんな風に思われたのなら残念だ、という趣旨のメールを返した。
一つだけ心がけていたのは、嘘はつきたくない、という事だった。
だから好きかと聞かれても答えなかったし、今回も残念だ、というだけで美絵の言う事を否定もしていない。
この時期美絵には会うたびに「私の事好き?」と聞かれていて少々煩わしかったし、美絵の体にも少し飽きが来ていたので、正直別れそうな事はせいせいする気持ちもあった。
美絵もその事は重々承知していた様だが、せめてメリークリスマスくらい言ってください、とメールしてきた。
おれはあえて無視した。
なぜならクリスマスは本命の彼女と会っている日であるべきで、セフレにはそんな事言わないだろうから。
翌日、美絵から怒りのメールが届いた。
私は松本さんの何なのか、最初にエッチした時に「私の事好き」と言って答えてくれなくてショックだったが、あなたは心と体が違う人なのか、といった詰問だった。
その通り。
あなたは私にとって性欲処理の相手です。気持ちはありません。体は好きですがそれは他の女でもいいし、あなたが特に好きという事はありません。
結局そんな本音は送らなかった。
そんな風に思われたのなら残念だ、という趣旨のメールを返した。
一つだけ心がけていたのは、嘘はつきたくない、という事だった。
だから好きかと聞かれても答えなかったし、今回も残念だ、というだけで美絵の言う事を否定もしていない。
この時期美絵には会うたびに「私の事好き?」と聞かれていて少々煩わしかったし、美絵の体にも少し飽きが来ていたので、正直別れそうな事はせいせいする気持ちもあった。