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第3章 美和子と彩乃
「彩乃……」

 美和子は言うと、からだを動かして綾乃の指を脱いた。

 からだの向きを変え、彩乃をベッドに仰向けにし、はっとしている彩乃に顔を真上から覗く。

「……駄目よ、彩乃は駄目」

 美和子は言うと彩乃の唇に軽くキスをする。

「彩乃は、中は、駄目」

「でも、わたしだって……」

 じっと見つめてくる美和子の視線に耐え切れず、彩乃は横を向く。

「……わたしだって、オナニーで、指を挿れるわ……」

「それとこれとは違うの」

 美和子は諭すように言う。

「彩乃には処女でいてほしい…… わたしのために……」

「……どう言う事?」

 綾乃は顔を美和子に向ける。

 美和子は優しい笑みを浮かべている。

「他の人には挿れさせないでほしいの。……わたしでも」

「でも……」

「でも、じゃないわ」

 美和子は言うと、もう一度、軽いキスをする。

「彩乃はわたしのものなの」

「だったら、尚更、美和子がほしい……」

「駄目」

 美和子が子供をたしなめるように言って笑む。

「もっと綾乃がわたしを良く知ってからよ」

「でも、啜ってくれたじゃない……」

「中はまだ駄目なの」

「……エイコさんには、するんでしょ?」

「ええ、するわ」

 美和子はあっさりと答える。

「あの娘は、わたしと出会う前からいろんな人と関係を持っているから…… 男の人ともね。わたしには考えられないけど。だから、エイコちゃんは良いの。でも、彩乃は処女でしょ? わたしが初めてでしょ?」

「……ええ」

 彩乃は恥ずかしそうにうなずく。

「他の人と裸で抱き合ったのは、美和子が初めて……」

「嬉しいわ」

 美和子は彩乃を抱きしめ、頬擦りをする。

「だからこそ、わたしを良く知って、それからにしたいの……」

「美和子……」

「綾乃」

 美和子は不意に顔を上げ、彩乃を真上から見つめた。

「わたし、我儘?」

「……いいえ」

 彩乃は笑む。

「美和子もわたしを良く知ってほしいって思う……」

「からだは良く知ったけどね」

 美和子は笑った。

「もうっ!」

 彩乃も笑う。

 二人はキスをした。舌が絡み合っている。
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