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新解釈 紺屋の女房
第4章 おかみさんの情け

その夜、自室に戻った久蔵は
しくしくと泣いて枕を濡らした。
いくら恋い焦がれても手の届かない高嶺の花だと
わかってはいたが、
義父の吉兵衛に正論で説き伏せられては
ぐうの音もでなかった。
やがて皆が寝静まった丑三つ時に
静かに久蔵の部屋の襖が開いてお玉が入ってきた。
気落ちして眠れずにいた久蔵は慌てて飛び起きて
布団の上に正座してお玉を迎えた。
「可愛そうに…気落ちしてしまったかい?
でもね、世の中には成せばなるという言葉があるんだよ
あたしだってそうじゃないか
だんな様だけで物足りないと必死で念じたら
草庵先生やお前と密通できたじゃないか」
だから簡単に諦めちゃいけないよと
久蔵の隣に座って久蔵の上体を優しく抱きしめた。
「母上さま…」
初めて男にしてもらった時の女の色香が
久蔵にまとわりつく。
「今は私の体で我慢おし、
そして明日からは必死に働きな
働いて働いて、死に物狂いで働けば
活路は開けるってものだよ」
そう言ってお玉は寝巻きの襟元を開くと、
こぼれ出た乳を赤子に吸わせるように
久蔵の口に含ませてやった。
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