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好きになってくれてありがとう
第8章 マンションの解約
「その日は会議もないし有給入れるか。」
「翼さんこの時代に紙でシフト表を持ってるんですね。」
「電話のときに確認したいこと多くないか?
そんなときにスマホにあると待たせないといけないけど紙だと見ればいいから時間ロスがない。効率を考えてだ。
おっさんっぽいか?!」
「は、…いえ。いいんじゃないですか?人それぞれやり方は自由ですからね。
でもこの前屋上の休憩所で常務がスマホでスケジュール確認してるのは見ましたけどね。」
翼さんは目を見開きその後ガックリと項垂れた。
それはそうだろう。
常務はもう60 歳くらいだ。でもいろんな社員に気さくに話しかけてくれるからみんな常務が大好き。
おすすめのゲームを聞いたり流行りについていこうとしたり。
そんな常務の半分ほどの年齢の部長のほうがアナログなのだから。
「人をオヤジ呼ばわりか。今日の夜は覚悟しとけよ。まだまだ若いって教えてやるよ。」
どこかでエッチなスイッチが入っているこの人の暴走を止めてください…。