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好きになってくれてありがとう
第13章 ただいま東京
「わざわざこんなところに来てもらって申し訳ないわね。
理恵あなたは彼と一緒に戻りなさい。
荷物は後で送ってあげるから。」
「え?」
「離れちゃダメよ。自分を愛してくれる人を大事にしないと。
ね?藤堂くん?!」
「そうですね。これから引き継ぎやら新しい会社の立ち上げに忙しくなるので一緒に居てもらえたほうが安心はできますね。」
たしかにそうだと思う。これから公私共に支えてほしいと言われたから次の会社では仕事でも一緒になるはずだしこれから大変な時期になるから助けないといけないと思っている。
「お母さんは大丈夫なの?」
「もう大丈夫よ。お父さんだっているしここは病院だしね。」
お母さんが大丈夫だと頻りに言うものだから私はお母さんをお父さんに託して明日翼さんと戻る事にした。
家に帰りお父さんにも伝えて翌日に東京へと向かうことにした。
少しの間帰ってきただけの実家だったけどまたしばらく帰って来ることがないのかと少し寂しくなる。
必要最低限の荷物をキャリーに詰めて眠ることにした。
明日最後にまたお母さんに会いに行こう。
そして翼さんと東京に戻ろう。
気持ちを入れ替えた私はすぐに夢の中に…