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好きになってくれてありがとう
第14章 帰ってきた二人



東京に戻る日、時間を夕方にと珍しく焦っている翼さん。
なにかあるの聞いてもはぐらかすだけ。

気になって仕方なかったから教えてもらうまで東京には戻らないと言ったらすぐに白状した。

「こっちに来る日前日にめぐには呼ばれるし専務には行けって言われるしで家が汚かったのを思い出してハウスキーパーを頼んだ。」

そんなことで?わざわざ呼んだのか…


「お家が汚れていたら私が片付けます。急に呼びつけるなんて可哀想でしょ?」


今日は予定が詰まっていて難しいと言われてしまったのにいつもお願いしていたキーパーさんがいいと譲らなかったのは翼さんだ。

「それに翼さんが会社をやめて次の会社で仕事をするまで少しだけ収入が減っちゃうでしょ?
節約しないといけないからそのつもりでいてね。」


いつも豪遊しているわけじゃないけど
比較的に翼さんは財布の紐が緩い。

私だってそんなガチガチじゃないけど私から見て彼はユルユルすぎる。

でも不要なものに使っているわけじゃないのは分かっている。
だけど…





ホテルのチェックアウトの際に現れた外商係員。
私もよく知っている人で慌ててやってきたのにすぐに帰っていった。


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