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好きになってくれてありがとう
第1章 終わった恋
「ごめん」
私に届いた一言だけのメッセージ。
月島理恵(つきしまりえ)
某デパートに勤務している所謂受付嬢
三十路を前にした29歳。
仕事の休憩時間にスマホに届いたメッセージに一人でツッコミを入れた。
「何がごめん??ホント意味分かんない。」
メッセージの送り主は3年付き合っている彼氏からだった。
半年前からマンションを借りて同棲をしている。
彼からの謝罪は今までにも何度もあった。
朝ゴミを出し忘れたやら飲み会があるのに言うのを忘れていたなど気にしていたらこっちの体がもたないんじゃないかと思う程ある。
また家に帰って喧嘩するのかとめんどくさくなり返信すらしなかった。
でも家に帰ってからごめんと言われたことを理解した。