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好きになってくれてありがとう
第1章 終わった恋

同棲しているマンションに帰ったのは夜の9時すぎだった。
遅番だった私は彼が家に帰っていると思って帰宅したのに家の中は真っ暗だった。
また飲み会の連絡を忘れたってことね。
そう思い玄関でヒールを脱いでリビングに行く前に手洗いとうがいを済ませ明かりをつけると思いもよらない事態がおこっていた。
「なに、これ…」
同棲のために買った家電が殆と言っていいほど部屋からなくなっている。
私は寝室に行きクローゼットを確認すると彼の服がないことに気付いた。
寝室とは別に彼が書斎と言って使っていた部屋(ほぼゲーム部屋)に行くと物がなくすっからかんだ。
思わずリビングに投げたバックの中のスマホを手にしようと戻るとダイニングテーブルの上に1枚の紙が置いてあった。

