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好きになってくれてありがとう
第14章 帰ってきた二人


「今はゆっくりして次の仕事に備えてくれ。
資格もあったほうがいいだろうけど無理して勉強しなくてもそのうち知識が入ってきて取りやすくなると思うから、そのへんは理恵に任せるわ。」


翼さんの足の間に座っている私は後ろならガッチリとホールドされていて動くこともできない。

しばらく忙しくなる翼さんが少しでもお家で寛げるようにそっちのサポートをしたいと考えている。


「うん、ありがとう。」

「ってか籍入れるのはいつにしたい?」


そうだ。入籍する日も決めてそっちも準備をしないといけない。


「その前に翼さんのご両親に会わせてください。」

「そりゃそのうち会うことになるだろ。予定聞いておく。」


いつ会うことになってもいいように明日美容室とネイルサロンに行こう。

翼さんと家族になって藤堂家の嫁として認められるように色々頑張らないと。



ごく一般家庭の女が藤堂グループという大きなところに入ることになる。
ましてや翼さんのお祖母様はまたこれも大きな会社をされている。


気に入られなくて結婚は認めないなんて言われたらどうしよう。

今からすごく緊張してきて翼さんの声は聞こえなくなっていた。



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