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好きになってくれてありがとう
第14章 帰ってきた二人


半年後、私は翼さんのサポートをする秘書となる予定だから不動産に関する知識を少しでも入れておきたいと考えている。


ここにいて時間がある限りいろいろ学んでおきたい。

「ねー、宅建って難しいの?」 

「宅建!?何?取ろうとしてんの?」

宅地建物取引士
不動産会社で仕事をするならばあった方がいいはず。

でも聞いた話だとなかなか難しい資格だとも聞いたことがある。


「取れればいいかなって思ってるの。
翼さんは今の会社の引き継ぎやらで少し忙しくなるでしょ?

ずっと家にいても暇だし勉はやままもすると翼さんは少し眉間にしわを寄せた。


「別に理恵は営業になるわけじゃないし、なくても困ることはないと思うけど…」


秘書をするにあたってある程度の知識は身につけたい。翼さんをサポートするのに宅建だけでは不足するかもしれないけれどないよりはあった方がいい資格だと思っている。


「すこしでも多くのことでサポートしたいから。他に必要なものがあるならまたその都度取ろうと思ってるの。

今からしばらくは時間があるなら勉強して資格を取りたい。」

私の気持ちを伝えると翼さんは笑って頭を撫でてくれた。


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