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好きになってくれてありがとう
第15章 はじめまして


あれからお風呂から上がり寝室に連れて行かれて起き上がることができなくなるまで愛されたのは言うまでもない。


翌日朝から翼さんに朝食を用意し送り出す予定だったのに起きることができず逆に翼さんに朝食を用意してもらった形になってしまった。




朝の反省をし夜はきちんとしようと昼前にやっと動くことができたので掃除を済ませて近所のスーパーに行こうと用意をしていると部屋のインターホンがなる。

壁にあるモニターを見るとうちの父と母と変わらないくらいの男女二人が写っていた。


来客ならロビーのコンシェルジュから連絡があるはずなのに何もなかった。
部屋を間違えたのかと思うけどそれもありえない。
このフロアにはここしかないのだから。



少し不安になってきたので翼さんに確認をとろうと携帯を鳴らしたけど忙しいのか出なかった。


居留守を使うわけにもいかず私は恐る恐るモニターを通話に切り替えてみた。



「…は、はぃ…」

「あれ?たっくーん???」


たっくん?たっくんとは翼さんのことだろう。


「あの翼さんは仕事に行ってますので不在なのですが…」


私が伝えるとモニターの女性はガチャガチャとドアノブをまわしている。




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