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好きになってくれてありがとう
第15章 はじめまして
「おい!勝手に入るなんて非常識すぎんだろ!」
焦って帰ってきた翼さんは二人に向かってそう言い放った。
「だって連絡なかったんだもの!部屋で倒れてても困るから見に来たのよー!
そしたらこんな可愛い子がいるんだもの。」
慌てて帰ってきて少し怒り気味の翼さんなんて見たことないのにお母様の態度は全然変わらない。
「親父もいるけど理恵が着替えてる最中だったりしたらとか考えてないのかよ。」
「だから私が先に入ったのよ。全くうるさいし細かい男ね。」
「は?人の家に勝手に入ってくる方がおかしいだろ。うるさいババァだな!」
ババァ???!
「た、翼さん…?
そんな失礼な言い方はよくないでしょ??」
私は少しあたふたしながら二人の喧嘩?を止めようとした。
でも二人を見ながら翼さんのお父様は笑っていた。
「昔からこの二人はよく喧嘩していたよ。それはもう小さい時から。
翼は私と性格が全然違うからぶつかり合うんだよ。
でもお互いそれがいい関係性を保つのに繋がっているからいいことなんだけどね。」
そう笑っているお父様を横目に二人を見るとさっきまで喧嘩していたのにもう笑って会話していた。