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好きになってくれてありがとう
第4章 元カレ襲来


「とりあえず開けてくれない?」

「ここは私だけの家です。帰ってください。」 

「話だけ聞いてよ。」

「聞きたくありません。話すこともないので、お引取り願います。」


どちらも引き下がらない言い合いを続けていると卓也はマンションの共用スペースである部屋の前の廊下で大きな声を出し始めた。



「開けろって言ってんだろ!!!
おい!いい加減にしろよ!!ここ開けないなら明日でも職場に乗り込むぞ?!」

脅しとも取れる発言をしている。
マンションの住人に迷惑がかかるのは分かっているが職場よりはマシだと思ってしまった。
マンションのみなさんごめんなさい。


「私は話すことがないの。言いたいことなら今言えば?」

「だからここじゃ言えない話なんだよ。お前も二人で穏便に話を済ませたほうがいいだろう?だから開けてくれよ。」


仕方ない。玄関で話すようにしてすぐに帰ってもらおう。



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