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好きになってくれてありがとう
第4章 元カレ襲来
ガチャ、、、
それが間違いだった。
鍵を開けると同時に勢いよく開いた玄関ドア。
そこから入ってきたのは卓也だった。
付き合っていたときから短気ではあった。喧嘩をして物が飛んでくることはよくあった。
たまたま当たらなかったのか卓也の投げ方が下手くそなのか、はたまた私の避け方が上手かったのかどれかはわからないけど…
でも今の状況はヤバイ。
入ってきた卓也に押さえつけられる体勢でシューズクロークにピッタリとついてしまっている。
拓哉の肘から下で体重をかけられて鎖骨あたりを押されているから動くこともできないし痛い。
「ね、痛い。離して…」
「は?痛いって何もしてないじゃん。」
「もう私とは一緒にある必要ないんだからここに来ることもないでしょ。」
「いや、それがさ、俺ダマサれてたんだよ。」
だから何って感じだった。
私はあんたに騙されたんだから。