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好きになってくれてありがとう
第1章 終わった恋
イライラが収まらない私はやけ酒したくて冷蔵庫を開けるとお酒がひとつもない。
手に鍵とスマホだけ持って近所のコンビニまで向かった。
店に入ると勢いよくかごを手に取り
ビールや酎ハイなど一人では飲みにれない量のお酒を入れてレジへと向かう。
食べるものを作る気力もないからレジのところにあった唐揚げとサラダを買った。
「大丈夫…ですか?」
店員さんにそう言われてよくわからなかったけど後で理解することができた。
レジのカウンターが少し濡れていた。
そっか。私泣いてるんだ。
酷いことをされてさっきまで怒っていたはずなのに今は涙が止まらないみたい。
少しすると店員さんがポケットティッシュをくれた。
「ありがとうございました…」
私はそう言ってコンビニをあとにした。