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好きになってくれてありがとう
第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜
月島から着信があって電話に出たのにまったく反応がない。
と思っていたら月島の声が聞こえてくる。
帰って、辞めてなど聞いていてヤバイと思った。
俺はすぐに慶太に連絡をした。
プライベートのスマホを月島と繋いでいるから悪いけど仕事の携帯を使わせてもらった。
仕方ない、緊急事態だ。
慶太に月島のマンションに向かってもらうように伝えて俺も車に乗りマンションに向かった。
先に着いていた慶太がマンションの管理人に事情を説明していてオートロックを解除してもらえた。
さすが慶太だな。
そう思いながら急いで部屋に向かうと月島が今にも泣きそうな顔をして壁側に追いやられている。
その前にはベルトを外そうとしている男がいた。
一瞬スーツに付いている社章を見てラッキーだと思った。
俺は勢いよく男を突き飛ばしとりあえず慶太に任せて月島を一旦車へ避難させた。