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第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜



部屋に戻ると一歩も動けないように慶太があの男の前に立っている。


「なんだよ!お前たち。
俺は理恵に用事があるんだ。あいつどこ行った?」


明らかに俺たちのほうが年上だと分かるはずなのにタメ口で突っかかってくる。


「月島は今こちらで保護してます。」

「保護?ふざけんな。さっさと連れてこいよ。」

「目上の人には敬語を使えと教わりませんでしたか?そんなことでよく社会人としてやっていけますかね?」

「関係ねぇだろ。」

「いや、関係あるんですよ。
月島は私の大切な部下(人)ですからね。

あ、自己紹介が遅れました。
藤堂翼といいます。こっちは岸慶太。

あなたのお名前を伺っても?」


すると男は夏目卓也と名乗った。


「夏目さん、あなたは....」


 
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