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好きになってくれてありがとう
第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜
「お話中申し訳ありませんが。
月島さんからもし許可をいただければこの件は弁護士の私に任せてもらっても?」
「あぁ、慶太に任せる。」
するとその場から居なくなった。
多分月島のところに行ったんだろう。
家電や貯金など持ち逃げされた上に無理やり犯されそうになったなんて精神的にダメージは大きいはず。
警察に被害届を出せば事件として扱われるし、そうでなくても民事で訴えることもできる。
何があったかはすべてわかっているから。
玄関前(廊下)であったことはフロアについている防犯カメラに、家の中であったことは俺のスマホに録音されているから。
「ホント藤堂グループもたいしたことなくなったな。」
独り言を言ったはずなのに反応を示す。
「自分親の会社だろ。」
そう、大学のとき就活を始めたときに藤堂グループに入れと言われたけど断った。