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第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜
「大学時代は親へのちょっとした反抗です。
藤堂グループの仕事が嫌いなんじゃなく親の会社だからとまわりに言われるのが嫌だったんですよ。
だから今の仕事を選んだってだけです。
でもこんな会社になっているのなら立て直す必要がありそうですね。」
俺はまっすぐ夏目を見ると視線を外した。
しらばくして慶太が戻ってきて俺の後ろに付き一言だけ言った。
「民事で。あとは俺がやる。
お前は彼女のそばにいてやれ。」
月島は被害届をだすことはしなかった。
慶太が出したときのことを話したんだろう。
知らない人に自分がされたことを赤裸々に話さないといけない。
だったら民事で慶太に任せたほうがいい。
「夏目卓也さん。
この件は月島がこの先代理人を岸としていろいろあるはずです。
逃げないでくださいね。
そしてくれぐれも藤堂グループに傷をつけないようにお願いしますね。
・・・・・・・・
ではまたお会いしましょう。」