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第5章 信頼できる相手〜藤堂Side〜

「ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」

月島は震えた声で謝ってきた。
いや、謝られることはされていない。


「大丈夫。謝ることなんかない。」

「・・・はい。」


怖かったはずなのに俺と同じ空間に居てくれていることが救いだった。


「慶太が、さっきの岸な。
あいつから聞いたと思うけど本職は弁護士だ。

さっきの夏目に代理人としていろいろやってくれるから任せるといい。
大丈夫、俺の信頼してるやつだから。」

「どうして…卓也の名前を。」

「職場知ってるか？」

「はい。藤堂グループの、、、え？！まさかですよね？」

「そのまさかだな。
さっき兄貴に確認したら在籍してたし会社ではちょっと要注意人物リストにあるらしいから。」


さっきあったことを話しそれから俺は提案した。


「月島、あのマンションはまたあいつが来るかもしれない。だからうちに来ないか？」