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好きになってくれてありがとう
第1章 終わった恋


マンションの地下に行って自分の車に向かって手をのばす。
ドアハンドルに手をかざすとピピッと音を立ててドアロックが解除された。


私が彼に、いや元カレに言ってなかったこと。
それは車を持っているのと。

あると知られると乗られそうで嫌だった。
仕事を初めてコツコツと貯金して一括で購入した。

気に入っているから他の人には乗らせたくなかった。


だめだ。もうあの人のことは考えるの辞めよう。

エンジンをかけて家電量販店へと向かった。



しばらくしてお店について炊飯器を決めた。
オーブンレンジは少し悩んでしまったから後回しにしてテレビを見ていた。

前にあったあんな大きなテレビじゃなくていい。どうせ私一人しか見ないんだし少し小さいものにしようと決めて周りを見ずに歩いているとき人にぶつかってしまった。


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